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ベンチャーCFOキャリア

サラリーマンのM&A、ファイナンス、企業業績、キャリアについての戯言

デューデリジェンスの注意点

事業会社にいると、ほとんどの会社でM&Aなんていうものは滅多に発生しないイベントである。そのため、いざ買い手になったときデューデリジェンス(DD)をどのようにすればよいのかノウハウがないため専門家に丸投げしてしまうことがよくあるのではないだろうか。例えば法務のDDの場合、弁護士事務所に丸投げしてしまうように。特にある程度の金額規模であると、役員や法務部長も慎重になり大手4大事務所のようなところに頼む。それはそれで問題ないのだと思うのだが、このときしっかりとスコープを提示することをしないと無駄な調査に時間を延々と使われる。時間を使われるということは、一般にタイムチャージであるから無駄なコストが発生するのだ。例えば、「対象会社は許認可事業をおこなっているから、許認可関連を中心に確認してくれ」とか「アメリカ企業とのライセンスがこの事業の肝なのでそこを重点的に確認して欲しい」とか具体的に提示することが重要だと思う。筆者が対象会社としてDDを受けたとき、年間数百万円の取引先との契約関係を延々と聞かれ、重要な取引についてスルーしていたことがあり、「無駄なこと聞いてくるなあ」と思ったものである。もちろん優秀な弁護士チームはそういう無駄なDDはしないが、えてして規模の大きなM&Aだと、弁護士チームにも若手がたくさんアサインされており、要領の得ない質問が繰り返されることが多いのだ。

 

 

会社側としては、丸投げせざるを得ない状況だったとしても、会社の法務担当者は弁護士がどのような質問をしているかチェックすべきだと思う。でないと、案件クローズ後に弁護士事務所からくる請求書を見て目が飛び出ることになってしまうので。