ベンチャーCFOキャリア

サラリーマンのM&A、ファイナンス、企業業績、キャリアについての戯言

「不恰好経営」を読んで

 

DeNAの創業者である南場氏の「不格好経営」を読んだ。

この本は出る前から読みたいなあと思っていたものの、Amazonで予約していなかったので、たまたま出かけた戸塚駅有隣堂で購入し、帰りの電車ですごく引きこまれ、自宅の最寄り駅から家に帰るまでの徒歩10分が待ちきれず、駅前の喫茶店で一気に読みきった。単純に、書かれているエピソードも当然面白いし、惹きつけられるのだが、文章がとっても読ませる文章で一気に読めてしまったというか、読みきらずにはいられなかった。

読書後の感想としては、非常に著者に高潔な印象を持った。それは、家族であったり、社員であったり、社外のパートナーであったりするのだけど、どのエピソードでも真摯に人に向き合っていて、誤魔化したり、煙に巻いたりしていない。

 

そして、ここに出てくる活躍されている役職員も皆良い意味でストレートで、真摯に向き合うスタンスで、当然活躍している人の話ばかりだからそうなのかもしれないが、やっぱり真っ直ぐ真摯に向き合うのって大事だなと思ったわけです。そんなことわかってはいたけど、改めてエピソード交えて読むことで思いを新たにした次第。

 

あとはやっぱり勇気。南場氏がマッキンゼーのパートナーの立場を捨ててDeNAを創業したこと、会長の春田氏が住友銀行を辞めマンションの1室だったDeNAに飛び込んだこと、現社長の守安氏がたった1年でオラクルを辞めてオラクルの同僚たちとDeNAに転がり込んだこと、どれもすごい勇気だと思うし、飛び込んだあとに成功させた地力さに本当に憧れました。

 

ちなみにこういう本を読むと、自分も守りに入らず(大して守るものもないわけだし)、もっと自分の思うようにやらないと!と思う一方で、「子供は小さいし」とか「住宅ローンが・・・」等と自分への言い訳を探す自分に嫌気がさします・・・。 

不格好経営―チームDeNAの挑戦