取締役会
メガバンクの1行である青い銀行が暴力団に融資していたという事件。
当初の金融庁への報告や記者会見では、コンプラ担当役員止まりになっていて頭取には報告されていなかったとしていたものの、すぐに取締役会やコンプライアンス会議で数回にわたって報告されていたと報道されている。発覚した経緯としては、「夜を徹して担当部署や取締役会の提出資料などを片っ端からひっくり返すと見つかった」とあったが、一見もっともらしいが真実は違うと思う。
数回にわたって報告されていた資料を作った担当者は取締役会向けの資料ということがわかって作っているのだから、その担当者は少なくとも取締役会に報告したことは知っていたはずである。ただきっとこの報告は半ば「定例報告」のようなものであったから、取締役会で報告されても、ほとんど議論されずに素通りしたのだろう。だから出席していた頭取や他の役員も覚えていないのは充分ありうると思う。それはそれで問題は根深いけど。
ただ取締役会の事務局をしている担当部署であれば、取締役会の議案一覧みたいなものを見ればすぐに、この事案が報告されていたことは知っているだろうし、書類も残っていて当然だと思う。なぜなら銀行の書類管理は一流であるから、「いつの会議に何が報告され、決議され、そのときの資料はこれ」というのは当たり前のように整理されているからだ。
きっと事務局担当者たちは、
「トップに報告されていないって記者会見で言ってるよー。ヤバイなー。」
「あ、でもこれ取締役会の議事録には報告された旨が記載されちゃってますよ!」
「え?金融庁に見られたらバレちゃうじゃん!」
ってことで慌てて、見つかる前に、自ら見つかったとして報告したのだと思います。
全部、推測です・・・。