ゲオによるファミリーブックの子会社化
ゲオによるファミリーブックの子会社化
ゲオが関東甲信越で書籍、DVD、CDレンタルの株式会社ファミリーブックを子会社化するとのこと。
私の数年前の印象では、ファミリーブックはいわゆる郊外というか田舎にある大きな本屋さんという感じで、DVDレンタルもやっているお店です。
よくも悪くも田舎には娯楽が少ないので、けっこう人が集まっているのです。ただ最近は郊外にもイオン等のショッピングモールが次々出てきており、集客が苦戦しているのだろうなと思います。売上、利益ともに減少傾向ですし。
で、この開示でムムムとおもったのが、ゲオの取得価額について。
「取得価格に関しては、相手方との契約の関係で非公表とさせていただきます。」
っておいおいと。対象会社は業績は下落傾向とはいえ、純資産で55億もあるのだから、取得額だって50億程度はあるはず。
ゲオHDの連結純資産が587億もあるから開示基準に該当しないのかもしれませんが、投資家としてはこれじゃあこの買収が良いのか悪いのか、高いのか安いのか判断できないです。
こういう「いいとこどり」(M&Aしたことは発表したいけど、言いたくないことは言わない)っていう開示は適時開示でなく、勝手にプレスリリースとかにすれば良いのにと思います。
もっとも今回の場合は売主がオーナーとオーナー一族の関連者のようですから、取得額が公表されると色々と不都合が多いのかもしれませんね。(TAXとか、その他親戚とかの関係で)