すかいらーくの決算公告を見て
すかいらーくのウエブサイトに2013年12月期の公告が出ていたので見てみました。
まずはPLから
売上 2,885億
粗利 2,045億
営利 140億
経常利益 51億
税前利益 32億
当期利益▲6億
やはり営業外費用の支払利息55億、借入関連手数料40億が効いています。「借入関連手数料」は2013年6月に行った1,683億の借換(リキャップ)に伴う費用かと思います。これは一時的なものでしょうから今期以降は黒字化も全然可能そうです。
次にBSを
流動資産 405億
固定資産 2,492億
流動負債 472億
固定負債 1,733億
純資産 693億
このうち固定資産のうち1,329億はのれんとなっています。年間ののれん償却額は70億~80億くらいある感じでしょうか。だとすると、今の営業利益が出続けるのであればEBITDAも250億くらい出そうな感じなので良い業績といえそうです。
またみずほ銀行をエージェントするシニアファシリティ契約(ローン契約)では、LBOローンであることが伺えるコベナンツがついています。レバレッジレシオの水準、CAPEX制限、デットサービスカバレッジレシオ、純資産の75%維持、2期連続の赤字、配当制限など。IPOが噂されていますが、上場となるとLBOローンからコーポレートローンに借換も行う予定しているのかもしれませんね。
MBOからの再上場案件としては過去最大でしょうか。しかも途中で野村プリンシパルからベインキャピタルに変わったりと紆余曲折した上での再上場となれば関係者の皆様の喜びもひとしおかと思います。