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ベンチャーCFOキャリア

サラリーマンのM&A、ファイナンス、企業業績、キャリアについての戯言

パナソニックエクセルスタッフの売却観測 その2

Bloombergで以下のような報道が。

7月24日(ブルームバーグ):パナソニック は人材派遣業子会社の売却で、第1次入札を8月に開き、国内外のプライベート・エクイティ(PE)ファンドなど約10社が参加する見込みであることが複数の関係者への取材で明らかになった。売却金額は300億円に達する可能性がある。

関係者によれば、パナソニックは子会社パナソニックエクセルスタッフ大阪市)売却のフィナンシャル・アドバイザー(FA)にSMBC日興証券 を起用した。同社は8月下旬に入札を実施し3-4社に絞り込み、10月に第2次入札を行う予定だ。

 10社が参加し1次入札で、3-4社に絞るとのことですが、3-4社からデューデリジェンスを受けるエクセルスタッフの担当者はお気の毒なことだと思います。

1次入札ではIM(Information Memorundom)を作成するくらいだと思いますが、2次ではおそらくFull DDになることが予想されるからです。これはなかなか大変な仕事です。それは対象会社は売り手サイドであるパナソニックからは詳細な状況は情報管理の観点から共有されないと思うのですが、そんな先が見えない中で毎日毎日質問シートのExcelファイルが送られてくるわけです。

一方売り手としては、買い手候補が複数いるということは有利な状況になります。また買い手としては2次入札に参加し入札するということはそれまでに相当なDD費用がかかっているわけです。ファイナンシャアドバイザー、会計税務DD、リーガルDD、ビジネスDDで外部のファームを起用している場合は数千万円はかかっているわけで、ここまでやったら入札で負けたくないという気持ちがはたらき、金額を釣り上げてしまうことが往々にしてあるからです。買収価格は、おそらく将来の収益予測から算出することになるわけですから、前提条件を少し有利にいじるだけでバリュエーションを上げることになってしまうわけで、そこは冷静な判断が求められるわけですが、結構難しい問題だと思う次第です。