ベンチャーCFOキャリア

サラリーマンのM&A、ファイナンス、企業業績、キャリアについての戯言

リアルワールド上場

リアルワールドが上場しました。

クラウドソーシング銘柄に見せようとしていますが、ここはマイクロタスク(データ入力等)型の仕事が多く低付加価値ということで、クラウドソーシングの本命はランサーズ、クラウドワークスであるというのが通説のようです。会社としては何とかクラウドソーシング銘柄というイメージでIRしたいのだと思いますがそう甘いものではないですね。

2013年9月期、2012年9月期の2年分のPLを見たのですが、
売上 19億→20億への微増
原価 8.4億→10.9億へ2.5億の増加
SGA 9.7億→9.3億への減少
営利 0.9億→0.4億への減少

ということでSGAの削減をしなかったら営業利益が赤字というギリギリの感じです。おそらくクラウドソーシングの割合が増えていて原価率が上昇しているのだと思います。今日発表された今期3Qの結果を見ると規模拡大をしておりますが原価率は50%強なので、相当規模拡大をしていかないと利益増にはなりにくい構造だと思います。(今期の営業利益1.4億予想です)

マイクロタスク型クラウドソーシングのような低単価の仕事の労働が広がるとすると、今後待機児童が解消されず家にいながら内職的な仕事をする人が増えるのが前提だと思うのですが、国策とは逆境しているのでどうなるでしょうか。