ベンチャーCFOキャリア

サラリーマンのM&A、ファイナンス、企業業績、キャリアについての戯言

バリュエーションの高騰化

昨日公表されたDeNAによるiemo、meryの50億の買収で、世間では高い、妥当等と議論されています。当たり前のことですが、買い手は将来のキャッシュフローを見越して、妥当だと思って買っているわけですから良いのだと思います。

ただ一方で最近の資金の出し手である投資家サイドのプレイヤーが増えており、バリュエーションは高騰していると言われております。投資プレイヤーが増えるのは大変良いことだと思いますが、それによる高騰化というのは過去繰り返しており、盛り上がってるところで参加した人たちの多くは損を出して撤退していくことはある程度歴史から理解することが出来ます。

個人的に気になるのは、現在の盛り上がりに乗じてCVCを始める事業会社です。CVCの多くはLP自体がほぼ全て親会社ということが多いと聞きます。そしてCVCの担当者は本体から出向ですので、多少高いという判断をしても、投資出来ないと仕事してない風になってしまうので多少高くても札を入れてしまうことがあるようなことを聞いたことがあります。(みんながみんなそうではないと思います)そうなると一番とばっちりを食うのは、本体の株式を保有している株主です。よくわからない理由で突然(株式の評価損による減損)減損による下方修正等が発表され驚くことになるのです。というのも、CVCがどういうところに投資しているかは一般投資家は全てを知りえないからです。(リリースを出すケースもありますが多くは開示基準に該当しないのでいくらで買っている等はわからない)

ということで何が言いたいかわからなくなってきましたがベテランというか冷静なVCは日本を離れて東南アジアのスタートアップへの投資に向かっているそうです。

国内のベンチャー企業で資金調達の可能性がある会社さんは今のうちに調達しておいたほうが良いかもしれませんね。

 

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