ベンチャーCFOキャリア

サラリーマンのM&A、ファイナンス、企業業績、キャリアについての戯言

ホワイトカラーの生産性

著名ブロガーChikirinさんの「市場が、組織のルールを変えていく」を読んで思ったこと。これは日本の大企業サラリーマンにとって、とっても「不都合な真実」です。

てか、さらに言えば・・・クラウド・ワーカーだけでなく、在宅ワーカーだけでもなく、「会社のオフィスで働いている一般社員の勤務態度や生産性管理」にも、これって使えると思いません?
管理部門や企画開発部門に所属するすべての社員のパソコン画面を数分ごとにキャプチャーし、キーストロークを記録し、ビッグデータ的に自動分析すれば・・・・
1)私用でネットを利用するなど、さぼってる社員を発見するなんて朝飯前だし、2)仕事のできる人の作業手順とはどのようなものなのか、把握して他のメンバーに共有したり、
3)個々人の仕事の生産性を単位時間ごとに把握し、指導に活かせる
たとえば、やたらと仕事の遅い新人がいれば、その作業中のスクリーンショットやキーストロークのデータを入手して、いったい何にそんな時間がかかっているのか把握すればいい。そして効率的な仕事のやり方や、足りないスキルを指導する。
・・・これって、ホワイトカラー社員の生産性の把握&向上策の切り札になりそうですよね。

 話の流れとしてはクラウドソーシングの普及で人事政策が大転換するのではないか?という仮説について書かれています。私が思ったのは、これまでホワイトカラーサラリーマンの生産性って全然科学されてこなかったのだと思います。

ネットサーフィンしてようが、個人のタスクさえこなしていれば、まあ問題視されないし、こうやってブログ書いたりできちゃうのですよね。Facebookでも明らかに勤務中に「いいね」とかしてる人多いし。

 

Chikirinさんが書かれている人材の採用とかも、クラウドソーシングで仕事してから採用とかの流れになっていくような気もするのだが、この採用をしていくと、そのうち「既存社員って本当に仕事してんのか?」という疑問に向かいつつも、誰もが仕事中のキャプチャを堂々と見せられる人なんていないから、そこはこれまで通り無視されるのかもしれないなあ、なんてことを思いました。

 

一方で経営企画の仕事とかも、クラウドソーシングで受発注される社会というのは、訪れるのかはわかりませんが、少なくともそれに怯えるのではなく、楽しみにするという気概は持ち続けたいものです。