インデックスの民事再生法申請
ついにという感じでしょうか。先日「インデックスに粉飾決算の疑い」というところで書いたのだが、かつてのモバイルの雄がついにここまで至ってしまいました。
かつて民法各局や広告代理店等から資金調達をしていましたので、かつては資本も厚かったのではないかと思い有報をみてみました。まずは純資産の推移から。(単位:百万円)
2006年8月期をピークにすごいことになっています。多くはM&Aで取得した子会社の減損等ではないかと思います。これを見るとやはりM&Aする際の買収価格というのは慎重に考えないといけないですね。ただどうしても市況によって類似企業のマルチプル等が高かったりすると、後で「なんでこんな高く買ったんだ?」となってしまうわけです。
次に株価をみてみましょう。各事業年度の最安値を拾いました。分割時は権利落後の調整価格です。(単位:円)
意外と純資産の減少より株価の下落の方が早いですね。これは増資による影響でEPSが下落していたのかもしれません。
業界のスピードは速いといいますが、たった10年足らずでこうなってしまうわけで、現在隆盛を誇っているソーシャルゲーム業界もここ1,2年でハッキリと勝ち負けがわかれていくのかもしれません。