ベンチャーCFOキャリア

サラリーマンのM&A、ファイナンス、企業業績、キャリアについての戯言

事業会社でのキャリア

よく成功者の書籍等を読むと「キャリアプラン等考えずに目の前のことを全力でやっただけだ。」と書いてあったりします。おそらくこれは嘘でも何でもなく、そうなんだと思います。

ただやっぱり普通のサラリーマンは気になります。「10年後自分はどうなっているのだろう?」等と考え、それくらいの年齢の先輩社員や上司をみて、自分はあれくらいのポジションや収入になるのかな?等と考えてみたりするわけです。

 

しかし時代は変わり、○才になると課長になって、▲才で次長などというモデルケースはどんどん過去のものになっており、私の所属する会社ももちろんそういうモデルはありません。

どうサバイバルしていくかを考えると、「専門性を身につける」「社外でも通用するスキルを身につける」等を思いつき、資格取得に走ったり、慌てて英会話を始めてみたりするわけです。ただ果たしてそれは有効なのか?

多くの日本企業ではエスタブリッシュ会社も新興企業も、専門性を身につけるというよりジョブローテーションが行われ、一定の期間で異動がおこります。しかも社内で一定評価されていると、多くの部署を経験させられたりするので、内人脈や社内での政治には強くなるものの、何か尖った「専門性」はなかなか身につかないのではないかと思います。ローテーションをしながら、その社内でどんどん出世すればそれはそれでいいのでしょうが、当然全員が出世できるわけではなく、40歳を過ぎて「あれ?おれ何が出来るんだっけ?」となったりする人が多いのだと思います。

 

特に事業会社の経営企画というのは、けっこう何でも屋的な存在で、会計税務も一定理解している(けれど専門ではない)、法務も契約書の確認等は出来る(けれど専門ではない)、M&A等の経験もした(でも専門というわけではない)というように非常に中途半端なのではないかと危機感を持っています。

特に30代中盤の筆者としては、今後社内での出世を目指すのか、転職するのか?その場合の武器は何か、どういう会社に移るのか?等と悩む今日この頃です。